きつ音・吃音(どもり)とは? どんなときに起こりやすい?

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子どもの悩みいろいろ

子育ての悩みの1つとして子どもの言葉がスムーズに出ないというものがあります。

子どもの言葉数や話すスピードは、その子の成長や性格により個人差が大きいものですが、もしかしたら「きつ音」という言語障害かもしれません。

もし自分のお子さんがきつ音であった場合、どのような対処法があるのかご紹介します!

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きつ音とは? 吃音(どもり)って何?

きつ音とは言葉がスムーズに出ず、「あ、あ、あのね」と最初の言葉を何度も繰り返したり、「あーーのね」と必要のない所で言葉を伸ばしたり、「・・・あのね」と言葉に詰まったりする言語障害の1つです。

知的障害はなく、黙読や文章を書くことはスムーズ行える人も多いです。

きつ音は、多くは2〜7歳で発症します。ほとんどの場合、子どもの頃に自然におさまったり、簡単な言語指導で治ったりしますが、大人になっても治らない人もいます。

きつ音の発症比率は約5%で、男性の方が発症しやすいとされています。

緊張や不安が強い時ほどきつ音が出やすくなります。深呼吸をする、ゆっくり話す、口を大きく開けて話すなどの対処により症状が出にくくなります。

きつ音は、昔は「どもり」と言われていましたが、差別的な意味合いが強いという理由により使用を控えるようになっています。

 

学校の授業での「音読」が辛い・対処方法

きつ音のある子どもの多くは、国語などの授業で行われる「音読」が苦手です。

黙読や文章を書くことはスムーズにできても、それを声に出して読もうとするときつ音が出てしまうのです。

これは「うまく読めなかったらどうしよう」、「また友達に笑われるかもしれない」という緊張や不安で精神状態が不安定になっているため起こります。

そのため、改善のために家での教科書の音読練習をお勧めします。練習方法は、まず2回教科書を黙読し、そして音読を2回します。

これをすることで「練習したから大丈夫」という自信からきつ音が出にくくなります。

それでもきつ音が出てしまい、子どもが音読を嫌がる場合は親から担任の先生に相談をしてみるのも1つの手です。

担任の先生が「音読する時はクラスのみんなで一緒に声を出して読む」、「先生が一緒に音読をする」などの対処をしてくれるかもしれません。

子どもが嫌がるからと音読をさせないのではなく、できることをさせて音読の苦手意識をなくしていくことが大切です。

 

家での「電話」に出るのが辛い・対処法

きつ音がある子どもは電話も苦手であることが多いです。

相手が見えないため身振り手振りで伝えることができないので、「しっかりと話をしなくてはいけない」という不安が大きくなりきつ音が出やすくなります。

電話の対応も音読の時同様、苦手意識をなくすことが重要です。そのため、普段から電話に出るようにして電話に慣れれば、電話対応時にきつ音が出にくくなります。

練習法としては、まず家族との電話連絡に慣れることから始めてみて下さい。

仕事終わりのお父さんに「今から帰るね。晩ご飯はもう食べたの?」と電話をしてもらったり、おじいちゃん、おばあちゃんに電話で「誕生日プレゼントは何が欲しいの?」と聞いてもらったりして子どもが電話で話す機会を増やします。

家族であれば子どものきつ音もよく理解していますし、失敗しても優しくフォローしてくれます。

落ち着いて電話ができた時はたくさん褒めてあげれば自信へと繋がり、電話への苦手意識も少なくなっていくことでしょう。

 

まとめ

今回はきつ音の症状や対処法についてまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?

きつ音がある子どもの子育てに悩むお父さん、お母さんはとても多いです。周りの偏見や子どもがからかいの対象になることから、「早くなんとかしてあげなければ」と焦る方も多いでしょう。

しかし、焦ったところできつ音が早く治るわけではありません。もしかしたら、一生きつ音と付き合っていくことになるかもしれません。

きつ音はその子の個性として受け止め、できることを少しずつしていくことで「今」を楽しめる子育てになるのではないでしょうか。

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