子どもの言葉がスムーズに出ないことを悩んでいても、どこに相談をしたらいいのかわからないためそのままにしているという方は意外と多いです。
もしかしたらそのどもりは「きつ音」と呼ばれる言語障害の1つかもしれません。医療機関や専門の有資格者に相談をすることで改善する可能性があります。
今回は子どものどもりや相談ができる機関についてまとめていきます!
子どものどもりの症状とは
どもりとは言葉がスムーズに出ず、「あ、あ、あ、あのね」と言葉の最初の文字を何度も繰り返す、「あーーのね」と必要のないところで言葉を伸ばす、「・・・あのね」と言葉が詰まってしまうなどの症状のことです。
人により「あ行」の言葉が言いにくい、「さ行」の言葉が言いにくいなど苦手な言葉があり、話の途中で急に言葉が出にくくなってしまう場合もあります。
現在ではどもりは「きつ音」と呼ばれることも多く、言語障害の1種とされています。
親の心構えは?
きつ音がある子どもと話をする時はきつ音を指摘せず、ゆったりとした気持ちで子どもと話をすることが大切です。
きつ音は緊張や焦りなどにより精神的に不安定になると症状が出やすくなるため、話を急かしたり言葉を言い直させたりすると上手く話せなくなってしまいます。
言葉が詰まっても「うん」と優しく相槌を打ち、子どもの言葉を待つことが大切です。
そして、きつ音は自然に治ったり、簡単な言語訓練で治る場合がほとんどであるため、焦って治そうとしないことです。
親が必死に治そうとしても、かえってそれがプレッシャーになり改善に繋がらない可能性もあります。
子どもが楽しく、そしてプレッシャーを感じずに話ができる環境作りを心がけて下さい。
どこに相談すべき?
地域の保健センター
きつ音の相談場所に悩んだらまず地域の保健センターに相談することをお勧めします。
保健センターには保健師や言語聴覚士などの専門の知識と資格を持った方が在中しています。
その方に悩みや症状を話すことで、近くの医療機関や「ことばの教室」を紹介してもらえます。
ことばの教室とはきつ音を治すための言語訓練教室のことで、保健センターなどで月に2〜4回ほど開かれている場合が多いです。
同じきつ音という悩みを持っている子ども同士、親同士が集まる場であるため、悩みや喜びを共有できることも多く、心のケアにも繋がります。
耳鼻咽喉科、吃音専門外来などの医療機関
耳鼻咽喉科や吃音専門外来などの医療機関では、ことばの教室での言語訓練のほか、臨床心理士など専門の知識と資格を持った人の心のケアを受けることができます。
きつ音をもつ子ども同士、親同士で話をするだけでも不安や悩みが解決することも多いですが、専門の方へ話をすることでより心が軽くなる場合もあります。
きつ音を診察してくれる医療機関は地域の医療マップを見たり、保健センターに問い合わせたりすると探しやすいです。
東京メンタルヘルス・スクエア
東京メンタルヘルス・スクエアはきつ音を持つ人やその親を対象にしたサポートセンターです。
対面式カウンセリング、電話相談、SNSを利用したチャットカウンセリングにより心のケアを行なっています。
吃音者への対応を心得ている担当者がいるため、うまく話せなくても優しくフォローしてくれます。
「東京メンタルヘルス・スクエア」ホームページ
「東京メンタルヘルス・スクエア」電話相談
こころのほっとライン専用ダイヤル 03-5928-5027
1回20分(無料)
1日2回まで利用可能
「東京メンタルヘルス・スクエア」SNSでのチャット相談
相談受付用SNSアカウント
- LINE:@kokorohotchat
- Twitter:@kokorohotchat
- Facebook:@kokorohotchat
- ウェブチャット:https://www.npo-tms.or.jp/public/kokoro_hotchat/
- 1回50分(無料)
- 1日1回まで利用可能
まとめ
きつ音は恥ずかしいことでも、子どもや親が原因で起こる障害でもありません。正しい訓練や治療を行えば改善する可能性も高いです。
「こんなことを相談してもいいのだろうか」、「病院なんて大げさ」と思わずに、まずは相談しやすい機関に話をしてみてはいかがでしょうか?
話をすることで心の負担が軽くなったり、子どものきつ音が改善したりするかもしれません。
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